手術当日その2


昨日、麻酔の注射をしたところまでを書きましたが、このあとはさらに生々しい記述や気分を害する表現が大変多く含まれております。
スクロールして下に進む場合は本気で覚悟して臨んでください。










































手術室に入るとENYAのWild Childが流れていました。








いやぁ、手術室に音楽が流れていることを昨日書き忘れてましたね。
他にもいくつか書き忘れてます。
左腕には病室からずっと点滴されてましたが、手術室に入ってから右腕には血圧計がとりつけられ、数分に一度自動的に測定されてました。
手術室には主治医のO先生、助手風な人が2人おり、そしてあとから執刀してくれた教授と思わしき人がやってきました。

左眼は硝子体出血してるので、視力が0.01ぐらいでほとんど見えません。白熱灯のような色の強烈なライトで照らされ、その光しか見えない状態です。
「では、はじめます」みたいな台詞もなく唐突に手術ははじまりました。

「ちょっと痛いかもしれませんよ〜」という言葉と同時に何かが眼球に刺さった感がありました。ちょっとというか、とっても痛いです。麻酔が効いてても痛いもんは痛い。
なんか針というか棒というかパイプみたいなのだと思います。穴をあける工具をさして一回抜いてから、その穴から別なものを挿入したとかかもしれません。痛みに耐えるので精一杯で何回挿したとかはわかりませんでした。最初はライトの光を感じるのみでしたが、途中から棒状の黒いものが外側から中央に向かって2本見えました。入れた位置と棒の角度は全く違う位置で、太さも微妙に異なります。
事前に手術についてきいたとき、出血した血を吸い出す棒、吸い出すかわりに水やエアーを入れる棒、光を照らす棒、の3本をさすって言ってました。今、見えてる棒が3本のうちどれかはわかりません。
ちなみに眼にさしたあたりから、ENYAの音楽は手術機器の動作音でかきけされました。
O先生と教授の、ここがこうだからこういう処置をしないといけない、ここも吸い取っておく、とかいろいろなやりとりが聞こえます。ほとんどが暗号めいた言葉なので理解できず覚えてませんが、「ここは25ゲージでいこう」と「ちょっとディフューズして」って言ってたのは覚えてます。
たまにピリっとするよ、みたいに言われることがあり、そのときはどこをそうさわるとこんなに痛いってくらい痛いです。
棒状のものは、楊枝で何かをかきだすようなかんじで、眼の中で動かしていきます。飛蚊症ってわかりますか?ああいった黒い糸くずみたいなのを棒の先端が吸い取っていくのが見えました。
あと私の予想ですが、1本は超音波を発生させるような棒があったのではないかと。乳化させて吸い出すとかをしたんじゃないかなあ。

なんとなくですが、視界がだんだんクリアになってきたように感じられました。「ああ、これは思ったより時間かからないねえ、今9時20分だから1時間かからないかも。次の患者さんの準備急ぐように言って!」
なんか私は早く終わるみたい。
「ここ少しレーザーあてとこう」と言って緑色の光のレーザー30発ほど照射。
「よし、いいでしょう!」って言ってからがまた痛かった。
最後に眼球に開けた穴をふさぐために縫合したんですが、この糸で縫うのが激痛だった。一番脂汗垂らしたのはこのときかも。

こんなかんじで約1時間の手術が終わりました。
透明カバーの眼帯をテープで貼り付けられ、車椅子で病室に戻りました。