おさん

赤さんの誕生から1週間が経ちました。
赤さんは、とても元気です。泣いて、おっぱい飲んで、うんちして、危うく寝返りしそうな勢いです。

今回の出産には、運良く立ち会うことができ、ほぼ最初から最後まで間近で見ることが出来ました。
病院に入ってから出産まで、約9時間 ・・・ 。全体の時間は、初産としては、かなり短いですが、かなりイレギュラーな部分が有ったと思うので、記憶を辿って、振り返ってみました。


01:55 陣痛が始まる
いきなり“むくっ”と起きたと思ったら、「痛い・・・ 」って。就寝直後だったので、ほぼ寝ていない状態。
02:07 陣痛の間隔がやけに短いことに気づく
最初は、30分間隔くらい ・・・ と思ってたら、なぜか12分間隔?
間隔を見計らい、急いでシャワーを浴びる。着替えて、荷物持って、病院に電話。
03:30 病院到着
オクは、着替えて診察に。私は廊下の長椅子で待機。途中、熟睡中に起こされたのであろう先生(女医さん)が、僕の目の前を通り過ぎる。起き抜けの顔を見られないよう、髪をかき上げるような仕種で登場。10分後に同じ仕種で帰っていった。
04:10 分娩室に呼ばれる。
着替えたオクの“酸素吸入している姿”に やや引く。陣痛でお腹に力が入る為、ストレスで赤さんの鼓動が弱まっていたらしい。おまけに へその緒が赤さんの下敷きになっているらしく、オクは横向き寝。赤さんに たっぷり酸素を供給する為の酸素吸入のようだ。
女医さんは、「まだまだじゃん」と言って、帰ったらしい。
この時、子宮口6cm。この2週間前には、子宮口4cmと言われていたので、この間ずっ〜と産む気まんまんだったのだが、結局は、予定日から4日遅れだった。初産は、こんなもんか?
助産婦さんの見立てでは、「う〜ん、7時半頃かな?」

分娩室には、いわゆる“ふっつ〜”の格好で入った。両親学級の時も、ふっつ〜に入れたので、驚きはしなかったが、青い服とか着せられて、消毒とかするんだと思ってた。

04:30 親に連絡
この後、何度か、「診察します」と言われて、外に出された。子宮口の開き具合を見ているようだ。外に出されたタイミングで、両方の母親に連絡。
この時の陣痛は、腰が痛いらしい。僕が出来ることは、腰をさするくらい。これで、いくらか楽になるようだ。

06:10 陣痛間隔2分。子宮口8cm。 ・・・ くらいだった気がする。
ビデオカメラを回す気まんまんで持っていったが、オクの頑張っている姿を見て、とても撮影する気には なれなかった。

07:30 子宮口全開
確かに助産婦さんの言うとおり、7:30には子宮口が全開になったようだ。
陣痛の様子も変わってきたようで、僕の見た感じだと、痛みが、腰から お腹に来た感じ?イキミたくなってきた感じ?

08:30 助産婦さん達シフト交代
ここまで非常に順調!
日勤の人達が出勤し、スタッフが増えた。スタッフが多い方が良いということで、イキむのも待っていた。いよいよ!って感じ!!

09:30? 寝た・・・
診察の為、分娩室の外に出た瞬間、睡魔に襲われ、10分程?うかつにも長椅子で寝てしまったらしい ・・・ 。正直、後で何を言われるか、ビビッた。

10:00 朝食
途中までは順調だったのだが、なんだか なかなか進まない。陣痛も弱まってきたらしい。陣痛促進剤の準備をするということで、「朝食を取ってきて下さい」と言われるままに、売店でサンドイッチを食べた。

10:30 ウチの両親が到着
そうこうしている間に、ウチの両親が到着。5:30に出発し、福島の実家から、ぶっ飛ばして来たらしい。みんな待ちに待っていたのね?
ここに来て、ようやく 両脚を全開にした気がする。そう考えると、子宮口全開からが長いよね?

11:00 破水 → 髪の毛見える?
そー言えば、破水していなかった。「破水すると、産まれやすくなる」と言って、人工的に破水させていた。
そろそろオクも辛そう。長時間イキんで来たが、ギアチェンジした?この辺りから、赤さんの髪の毛が見えてきたようだ。

12:20 先生登場
髪の毛が見えてからも大変だった。
促進剤のペースが上がって、お腹を押されて、もの凄く頑張ってイキんで、もう少しのところまで行ったけど、頭は出てこなかった。
オクも赤さんも辛そうということで、「ちょっと切開して、鉗子で行けるんジャン?」が決定。

12:40 赤さん誕生
赤さんは、事の外あっさりと出てきた。
助産婦さんが、僕に「旦那さん大丈夫ですか?」と訊いていたらしいが、あまり記憶に無い。「大丈夫です」と答えたそうだ。
その問答の後、先生が麻酔をアノヘンに注射 ・・・ 。見るからに痛そうだったが、陣痛の痛みの方が大きいらしい。大きなハサミが袋から取り出され、下の部分をサクッ。ハサミを持ち上げた時に刃先に付いた血が生々しかった。
次は、大きなペンチが登場。先に下の方から ねじ込み、次いで上の方。そして、支点を組み上げて、
「次の陣痛が来たら、出るからね〜。言ってね〜」
「痛い〜」
「はい、産まれた〜」
・・・オク、麻酔が聞いているせいか、産まれた感覚が無い。赤さんは、すぐさま肺の羊水を吸引され、漏れて来る声で ようやく気づいたようだ。
僕はと言えば、ただただホッとした。赤さんが無事に産まれて来たことと、何よりオクが苦しみから解放されたことで。
短かったけど、長かった ・・・ 。
しかし、鉗子で こんなにあっさり産まれるとは ・・・ 。
ちなみに産まれた直後の赤さんは、青かった。時間が経つにつれて、赤みを帯びて“赤さん”になっていった。
誕生日:2009年6月27日12時40分。身長:50.5cm。体重:3142g。
オク、赤さん、お疲れ様でした〜。