早いもので、妻も妊娠8ヶ月に突入した。
おなかの中の新人君は、近頃非常に激しく動き回っている模様。

以前は静かにして妻のおなかに耳をあて、
ひたすら静かに待ち、耳を済ませてやっと微かな動く音が聞こえる
程度だったが、最近はおなかに手を当てているだけでも、
「ポコッ」という衝撃が伝わってくる。

一般に言うところの「胎動」が激しく分かりやすくなってきたことで、
新人君が元気にしているのが分かるのは良いことと思っていたのだが。
妻は妻で新たな悩みを抱えることになったようだ。

まず、日中。
仕事中、激しく動くために気になってしかたないとこぼしている。
近日中に休みに入る予定なので、仕事の邪魔をするのもあと数日と
思われるが、ガンガンと蹴られる衝撃は、結構なものらしい。
今後も妻の動きに制約を与える可能性がある。

そしてこれはわが家全体にも影響が出るのだが。
実は新人君は体勢が悪い。

既にお子さんをお持ちの方ならお分かりになると思われるが、
通常おなかの赤ちゃんは頭を下にした状態が正常である。

しかしながら激しすぎるわが家の新人君は位置が安定しない。

7ヶ月も終わりに近づくまで、新人君は妻のおなかの中で
のそっと横向きに寝ていたらしい。
「横子」とか「横位」と呼ばれるやっかいな状態だ。

それが8ヶ月目前にして回転。
せっかく移動するならば、正常な方向へ動いてくれたらいいのに。
今度は頭を上に、足を下に・・・いわゆる「逆子」の体勢を取った。

仕方なく妻は夜な夜な逆子に効くツボにパッチを貼ったり、
いわゆる逆子体操をしていた。

結果3日ほどして頭を下にした正しい位置に戻り、
夫婦ともにホッと一安心していた。
横子や逆子は通常の出産ではなく、帝王切開(手術)の対象となる
ため、できれば避けたいと思っていたのだ。
「よくやった」と誉めてやったにもかかわらず、
新人君は夫婦の期待を再び裏切ることとなる。

毎晩観察している胎動の位置が変わったのだ。
おなかの下側に強い衝撃が走っている・・・。

どうやらまた頭を上、足を下にした「逆子」の体勢になっているらしい。

そして今晩からまた妻の逆子対策が再開することとなる。
いったいこの戦いを何度繰り返したら安定するのだろう?

一般的に胎児はまだまだ動く時期らしい。
夫婦の不安はまだ続くようである。