世界フィギュア3


楽しかった1週間が終わりました。
私としても、こんなに真剣に色々考えつつ観戦した世界選手権は初めてだったかもしれません。まとめということで少し長くなりますがご勘弁を。

  • ペア

シェン・ツァオ組の金で幕を降ろしました。アジア圏ということもありこれまでも演技を見る機会が多く、私も大好きなペアでした。中国は他にもトリノのメダリストも控えていますし、川口さんも拝見できるし、楽しくなりそうです。
とにかくペアは迫力満点!私は実は最初、女性をぽんぽん放り投げたりするから好きじゃない…と思っていたのですが、ソルトレイクでサレー・ペルティエ組とベレズナヤ・シハルリドゼ組(この2組は、判定疑惑に巻き込まれたペア)の演技を見た時、滑り出すタイミングからターン、ジャンプ、蹴り出す足の高さまでこんなにぴったり揃っているなんて!と感激し、それからペア競技も観戦するようになりました。

私は今回改めて、フィギュアスケートを見ていて一番面白いのはアイスダンスかもしれないと思いました。ただ、テレビ観戦ではきちんと観戦するのが難しいと感じ(アイスダンスは、コンパルソリーダンスオリジナルダンス・フリーダンスで競います。地上波ではそれらを全て放映してくれることはまずないです)、次の機会にはアイスダンスをメインに生観戦してみようかな、と思わされました。
というのは、まずアイスダンスは若手とベテランとの混戦だから面白い。そして、アイスダンスは”ダンス”というだけあって、1回転半を超えるジャンプや肩より高いリフトなどの技は禁止されていますが、その分、スケートの上手さや表現力といった部分の見ごたえがある。そういう部分を楽しみたい私としては、アイスダンスはかなり面白い。
と偉そうに語っていますが何せ素人だし難しい事は分からないですから、もっと勉強した上で、来シーズンは更に楽しみたいと思います。

  • シングル(男子)

見ごたえのある戦いでした。高橋君の銀、そして来シーズン出場枠3の獲得!(出場選手2名の合計順位が13位以内だと、来期の出場枠を3つ獲得できます)と素晴らしい結果も伴って。
フリーでは、ランビエールが素晴らしかった。久々に感動で呆然としました。技と技との間に無駄なものが無い。指先からつま先まで、視線から表情に至るまで、魅せるとはこういうことかと感じさせられました。結果は3位と、王座をジュベールに奪われましたが、来シーズンにはジャンプも確実なものにしてくるでしょうし、ちょっと恐ろしいくらいです。そしてジュベール。金メダルおめでとう!滑り込まれたプログラム、大きなミスのない演技、まさに優勝する為の滑りでしたね。負け無しの今シーズンが終わり、王者としての新しいシーズンが始まった時、彼はどんなプログラムを披露してくれるのでしょう。それからトマシュ・ベルネル。彼の4回転には本当に驚かされました。これからも注目して見たいと思います。
それにしても男子は4回転の勝負でした。ジャンプの失敗が響いたジェフリー・バトルジョニー・ウィアー、ライザチェックに織田君。このあたりが皆4回転を決めてきたらもうどうなるか。バンクーバーまで楽しみは尽きません。

  • シングル(女子)

安藤・浅田両選手には感動しました。初めて目の当りにするトリプルアクセルや、トリプルルッツトリプルループという3-3でとても難易度の高いコンビネーションジャンプの迫力は、素晴らしかったです。終わってみれば男女とも、ショートもフリーも堅実に決めた選手が優勝でしたね。
さて、フリーを会場で観戦して私が良いなと思った選手。エレーナ・ソコロワ(ロシア)、ジョアニー・ロシェット(カナダ)、そして中野友加里さん、キム・ヨナ。彼女たちの演技は、ジャンプのミスを抜きにして見ていて素敵だなぁと思いました。キム・ヨナ選手以外は20歳以上の中堅〜ベテラン選手ですね。それからサラ・マイアーのスパイラルには思わず綺麗!と呟いてしまいました。あと余談ですがキーラ・コルピフィンランド)超美人!!
若手の台頭はわくわくさせてくれ、その勢いは何よりも素晴らしい力であると思いますが、時代を牽引してきた選手たちの姿が見えない試合はどうしても物足りなさを感じてしまいます。スルツカヤ、コーエン、村主さんといった選手たちが、今回のメダリスト達と入り混じり上位争いを繰り広げてくれることを心から楽しみにしています。

最後にエキシビションの感想を。
抜群に良かったのはペアのシェン&ツァオとランビエールでした。シェン&ツァオは次の五輪シーズンまで見られないということもあり感慨深くなり過ぎたのかも?とはいえ、リフトからシェンを降ろす時のその仕草が、スローなのにとても滑らかで優しくて。さすがプロポーズ後!(笑) ランビエールは先シーズンのフリー「四季」を見せてくれましたが、何かもう色々と感激しました。
それから、日本開催を意識してのプログラムを披露してくれたベルネル(はちまき上下逆だったけれど、そこはご愛嬌!)。彼はエンターティナーですね!プルシェンコに通じるものを見た気がします。そして 平井堅の曲に乗せた演技を見せてくれた、アイスダンス金メダリスト、デンコワ&スタヴィンスキー。彼らはこれでアマ引退。とても残念ですが、最後に素晴らしい演技を見せてもらえて感動しました。
トリを飾った安藤さん。彼女がI believeを滑っているのを見ていたら、彼女が乗り越えてきたものの大きさを感じ、なんだか泣きそうになりました。のびのび滑っている美姫ちゃんはやはり素敵でした!


さて、これで今シーズン終了です。
落ち着くか・・・と思いきや、来月末にはJapanOpen2007というのが開催されます。これには私の好きなアレクセイ・ヤグディンが出場予定なので、わくわくしてます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/japanopen2007/
そしてゴールデンウィーク中には、プリンスアイスワールド2007というアイスショーがあり、これには私の大好きな村主章枝ちゃんも出場するので、こちらもとても楽しみにしています。
http://www.princehotels.co.jp/iceshow/index.html
そんな訳で今後もしばらくフィギュアスケートネタが続くと思いますが、皆様愛想尽かさないで下さいませ(笑)