亀の尾


夏子の酒」をご存知でしょうか。
原作の漫画をラカムナさんにお借りして日本酒の知識を深めたのはもう数年前のことです。
ドラマ化もされているので、ご存知の方も多いと思いますが、このお話の元となった酒蔵が新潟にあります。
私は先週末実家へ帰っていたのですが、なんと新潟の親戚が、その久須美酒造のお酒・「亀の尾 大吟醸生貯蔵酒」を送ってくれており、私は大変貴重なこのお酒を味わうことができました。
http://www.sakesake.com/item/kurabetu1/15/1-15-19.html
新潟のお酒は全般的に水のように呑み易いですが(まさに如水!)、これも例外では無くとてもさらりとした口当たり。ただし、ただ呑み易いだけなら他にいくらでも酒はありますね。この亀の尾は、口に含んだ後が素晴らしい!まずみずみずしいフルーティーな香り。その後に柔らかい含みがあって、そしてすっきりとした後味は、ほんのり鼻に抜けると心地よいほど爽やかです。香り〜味は何段階にも変化してそのどれもが素晴らしく、そしてその変化をゆっくりと楽しむことができます。同じ一口でもこうも変化がつけられるものなのかと、感服致しました。
うーん、語彙力が乏しい私にはその素晴らしさの1ミリほどしか説明出来ません!磨かれた水と米、その結晶水のような印象を受けたお酒でした。
こういう日本酒にはなかなかお目にかかれませんが、だからこそ呑む時自分の感性も研ぎ澄まされるのかもしれません。
五感を使って楽しむ。味わうとは本来そういうことなのですよね。