雨宿り


昨日、会社から押上駅の間は降ってなかったのですが、地下鉄を降りて最寄り駅の出入口に着いたらザーザー雨がふっていました。傘を持ってなかったので、その場で雨宿りをしていました。同じように傘を持ってないらしき人たちがわらわらと駅出入口に溜まっているところで、待つこと数分。すると雨脚が少し弱まってきて(でもまだかなりの降り具合)、何人かがタイミングを見計らってダッと駆け出していき、まだ雨宿りをしているのは私と、大きなスーツケースを持った女性と、お買物カーを押しているおばあさん、サラリーマン2,3人になりました。ケータイをいじったりしてボーっと待っていると、おばあさんが私に話しかけてきました。
おばあさん「凄い降りだわねぇ。しばらく待ってるの?」
私「えーと、5分くらいです」
お「まぁそうなの。私はねぇちょっと買い物してきてね、電車降りてみたらこれだものびっくりしちゃったわぁ。でも今日は雨降るって言ってたわね、そういえば」
私「あー、そうでしたねー」
お「でも大分小振りになってきた?」
私「そうですね、最初の頃よりは・・・」
お「お迎えいらっしゃるの?」
私「いえ、来ないですー」
お「お家は近いの?」
私「はい、まあまあ近いです」
という他愛も無いやりとりを暫くしました。勿論、見ず知らずのおばあさんです。でもちょっと和みました。周りにいた人達には顔見知りかと思われたことでしょう。


私はよくこんな風に、おじいさんやおばあさんに話しかけられます。道を聞かれたり、駅で乗り換えを聞かれたり。多分ぼーっと気の抜けた顔をしているせいなのでしょうね。
でも私は昨日気付いたのです。
話しかけられる時というのは、心が平和な時なんですね。イライラしたり焦っていたり落ち込んでいたりしなくて、いたって平穏。そういう時に知らない人から声をかけられている気がします。あくまでもこれまでの経験からそう感じるという話ですが、でもそう考えるとこんな自分もなんだか誇らしく(・・は言い過ぎか)、むしろ願わくば常にそういうオーラを醸し出していたいものだよなぁ〜なんて思ったのでした。


でも、傘は忘れずにね!