新米面接官

さて、人が多く辞めるということは新たに人材を確保する必要があるのですが、今回、私の部署でのことなので私も面接に立ち会わせてもらうことになっています。これまでに今のところ8人と面接をさせてもらいましたが、受ける人それぞれに個性があって面白い反面、なかなか判断が難しいと思いました。そもそも私のような若輩者が人を判断するなんて厚かましい限りなのですが、それはそれ、小さな会社なので何でもやるしかありません。


中にはこちらもびっくりするような経歴の方や面接の印象がよくて採用の連絡をするのですが、なぜか辞退の申し出が相次いでしまいました。なぜ??と思うのですが、どうやらこちらが面接に来た人を見ているのと同様に、受ける側も面接官を見て会社の雰囲気を推し量っているようですね。


で、自分の面接時の態度を思い出してみてどうだったかというと、やってもらう仕事の面白さや大切さを十分に説明できていなかったような気がするし、こちらも若干緊張しててしどろもどろになっていたような気もします。受ける側と同様に真剣勝負したかと問われれば、今回に関しては素直に「はい」とは言えないでしょう。もっと笑顔で自信満々に説明しないと不安になってしまいますよね、きっと。逆にあまりにもニコニコ顔でこの人を採りたいオーラを出し過ぎてもダメみたいです。と、ここまで書いておいて、念のため言っておきますが、辞退が相次いだのは僕の所作が原因ではありませんからね。一度ケチが付くとどういうわけか同じことが繰り返し起きてしまうようです。面接ってのは面接する方も大変です。


今は昔のような就職氷河期ではなく、採用氷河期だと聞いています。今の学生さんは一人につき2.1社から内定をもらっているようですね。うちは今のところ新卒を採る予定はないので関係ないということはなく、むしろ中途採用の方が会社を選べる立場にあると思います。良い人材を確保するのはますます困難な状況になっていますね。そんな時、面接官の印象は重要になってきます。今後、また面接に立ち会わせてもらえるかどうかはわかりませんが、資料を用意したり話術を磨いたり、こちらもかなりの努力をしなければならないなと思います。だって、普通の大企業だって良い人材を確保するのに必死なのに、当社のような会社ではそれ以上の何かがなくてはなりませんよね。即決してもらえるような何かを。。
あの会議室で面接を受ける人の気持ちを考えるとかなり不安でなりません。