3日目


今日は当社のアメリカにおける最も取引量が多い会社の社長が朝一でブースに訪れ、いきなりお説教をされました。当社からの出荷までの時間がかかり過ぎると言うのです。社長は隣で(クサマくん、任せたからな)と目配せした後は聞こえない振りをしています。僕は「I try」を繰り返すのが精一杯でした。まあ、確かに時間がかかっているのは承知していますが、そば屋の出前じゃないけど「今日出します」と言いつつ準備しとけばいいだろう、と軽く思っていたのは確かです。輸出なんだもの、そんなに早く着かなくていいでしょ。
でも、これからは僕も心を入れ替えて、というより社長もちょっと重く見てるらしく来年度からはもう少し早くできるように考えようと言ってくれています。専門の担当者も新しく入ることだし、それはいいことです。ちょっと僕が怒られたので気が重いですが、、。
また、フランスの取引先でアメリカ支社からも出展があったので、そこに当社のカタログを置きに行ったのですが、そこでも「このカタログはずいぶんいい写真を使っているね。カタログ用のもっと解像度の高い写真欲しいんだけど担当者は誰なんだい?」と聞かれたので、「私です。」と応えると、「何度かお願いしてるんだけどいいかげん頼むよ。見てみてよ、こんな低い解像度の写真を使ってるんだよ。」とおそらく当社のウェブサイトからダウンロードしたがさがさの写真を無理やり使用したカタログを見せつけられました。


今日は何だか文句ばかり言われて嫌になるなぁと一人でぼーっとしてたら、向かい側のスウェーデンの会社の女性スタッフ(Helenaさん)がいろいろ声をかけてくれました。「私は英語が上手くしゃべれないので、ごめんなさい」的なことを言ったら、「全然OKよ。もっとリラックスしてトライしなさい。私だって長い文章はしゃべれないんだから。」と励ましてくれました。笑顔が素敵なおそらく僕より年上の女性で、もやもやしていた気分が一気に晴れました。一緒に写真撮りたかったんだけど、結局最後までその機会を得ることができず残念です。